【続き】 すみだ水族館で感じた、これからの水族館のあり方
お盆休みの話なんですけど、ひっぱります。すみだ水族館へ行ってきました、最終話です。
その1
parkandaquarium.hatenadiary.jp
その2
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すみだ水族館のペンギンで感じた違和感、とは
それは屋内で飼育する温帯ペンギン(注1)、というのを、初めて見たからだ!と帰りの電車の中で気がつきました。
どんぐりペンギン、ようやく仲間が増えました。左から、コウテイペンギン、キングペンギン、ジェンツーペンギン、アデリーペンギン、そしてようやく作ったヒゲペンギン・・・。でも、かわいさが表現できてないから、もう1回作ろう・・・。
ペンギンは、南極に住んでいるコウテイペンギンもいれば、赤道直下のガラパゴスペンギンもいて、暑さが平気なペンギンもたくさんいます。ですので、日本で飼育する場合、種類と地域によって、屋外飼育だったり室内飼育だったりします。
屋外飼育だと、人間もペンギンも同じ太陽の光を浴び、同じ風を受けます。互いに景色、空間を共有している存在です。南極に住むペンギンは、多くが室内飼育です。こちらは逆に、水槽の中で南極の世界が表現され、人間は完全にセパレートされた存在です。
すみだ水族館のケープペンギンをはじめとする温帯ペンギンは、屋外で飼育されていることがほとんど。屋外で飼育できるからこそ、水族館だけでなく動物園でも飼育されていることも多く、日本にはたくさんの温帯ペンギンが飼育されています。
注1:フンボルトペンギン属の4種、フンボルトペンギン、ケープペンギン、マゼランペンギン、ガラパゴスペンギンのこと。この4種を見分けられる人は、本当のペンギン好き。ちなみに、私は覚える気がない。
↓このサイト、分かりやすい。
すみだ水族館はビルの一角にあり、窓もない閉鎖的な空間なので、太陽光も風も入りません。完全なる室内飼育です。でも、水槽でがっちり覆われているわけではなく、上半分はオープンになっています。人とペンギンの距離は意外と近く、空間を共有している感じはあったりする。人がいるところはほの暗く、ペンギンたちはLED照明のスポットライトを浴びるように明るく照らされています。
閉鎖的な空間の中、同じ空気を共有しつつ、ライトでポジションが決められてる・・・。全体写真を撮ってないので説明しにくいんですが、なんというかまるで、演劇やライブのステージのような魅せ方だなぁ、と感じたのでした。こんな風に、"ショーアップされたペンギン"は、今まで見たことがなく、そこに違和感を覚えたのですね。しかも、ほのかにアロマの香りも漂ってたりして。散歩中のフンも、飼育員さんによって瞬時に拭き取られてました。
「温帯ペンギンなんだから、屋外で飼育せい!」とか、そういう表面的なことを言いたいわけではなくて。なんちゅーか、前半の、箱庭的な自然を切り取ったかのような水槽群がグッときただけに、ここは"ペンギンが暮らす空気感"が表現しきれてないような。
乱立する水族館の、今後のあり方
技術革新のおかげで、京都水族館のような内陸地やサンシャイン水族館のようなビルの屋上にも水族館ができるようになりました。こういうタイプの水族館は、今後も増えていくでしょうね。そうなると、こういうショーアップ的な展示も、今後の主流になっていくのかな。そうなると、違和感を感じなくなるのかなー。私の感覚が古いだけなんかなー。
でも、個人的には、どこにでも水族館ができるようになるからこそ、これから大事になってくるのは、どんな人気動物を飼育するか、ではなく、その土地にこの水族館がある理由とその魅せ方がマッチしていることが重要になってくるんじゃないかなー、と思うんだけど、どうなんだろうね。
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http://www.sumida-aquarium.com/
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