【水族館制覇の記録】 "東京右半分"の水族館のあり方。すみだ水族館へ行ってきました。
盆休みの参勤交代・・・間違えた、東京帰省、唯一のお出かけ。
この日は、あいにくのどんより曇り空。天気の心配をせずに、子供らが遊べる場所がいいね、ということで、すみだ水族館へ。
東京スカイツリーのふもと、東京ソラマチにある水族館です。ソラマチの5階、6階の2フロアが水族館になっています。
都内のビルの中の水族館ということで、やはり水槽系が多いのですが、これがとーってもよかった。
箱型の水槽展示って、魚を単体で見せて、こういう生き物ですよって紹介するのが、よくあるパターンなんですが、ここのは違う。
魚を紹介するのではなく、その魚が取り巻く環境ごと見せる。一つ一つの水槽で、世界観を表現しているんですよね。
人工海水を使っているからか、水がクリアでとにかくきれい。
はうぅ・・こんな水槽、おうちに欲しい。
通路も広く、ゆったり座って見えるよう、ソファもあります。ずっと眺めていられる・・・。
淡水魚も本物の水草を使って、その生態系を丸ごと切り取ったかのように展示してあります。
淡水魚って地味になりがちで、なかなか注目されませんが、ここのはとっても美しい・・・。川の上流、山里を流れる澄んだ水の川を覗き込んでいる感じです。
見てるだけで癒される、ゆたゆたたゆたうクラゲ。
最近の水族館の新定番になっている存在ですよね。海ではなにかと嫌われ者ですが、水族館では人気者・・・。
もちろん、大水槽もあります。2フロアぶち抜きで、かなり深さがあります。
圧巻だったのが、チンアナゴ。
砂の中からひょろろっと顔を出す姿が面白いので、どの水族館にもたいがいいるのですが、
いったい何匹いるの~~~~!?
ちょうど餌タイムだったため、
うねうねと餌にパクついていました。
ラブラブしてるコもいたり。
個人的に興味を引いたのが、特別展示としてやっていた「すみだ水族館×葛飾北斎」のコーナー。
墨田区と縁の深い芸術家、葛飾北斎の水生生物の絵と本物を見比べてみようということで、
金魚やナマズが展示されていました。
葛飾北斎といえば、「富嶽三十六景」だよね?くらいの浅い知識しかない私ですが、北斎の描く魚の絵に魅了されました。リアルの中に滑稽さが見え隠れしてるバランスが、なんとも言えずいい感じ。
この参勤交代に旅立つ直前に、隠居系男子の「僕が「東京右半分」を面白くて、つまらないと思う理由。」と、MATCHAの「【SHITAMACHI】特集 」の記事を偶然にも読んでいました。すみだ水族館のある墨田区は、まさに下町の"東京右半分"。"東京右半分"を端的に言うと、地方在住者が感じる"THE都会・東京"とは少し違う顔を持つ、江戸のにおいを残した街、というのが私の印象です。
北斎の特別展示はストレートな"東京右半分"的企画ですが、大きな水槽で世界観を表現するのも、そういえば箱庭みたいで、"東京右半分"っぽいなぁ、とぼんやり思ったのでした。
箱庭(はこにわ)は、小さな、あまり深くない箱の中に、小さな木や人形のほか、橋や船などの景観を構成する様々な要素のミニチュアを配して、庭園や名勝など絵画的な光景を模擬的に造り、楽しむものである。江戸時代後半から明治時代にかけて流行した。
すみだ水族館といえば、もうひとつ見どころがあり、そこでもまた"東京右半分"を考えさせられたのですが、それはまた次回に。
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